武道館遠征(5/7)中編

会場内では卒コン独特の空気というのをいまいち感じなかったんだけど、外に出ればやっぱりありえないほどの人がいます。「会場推し」のヲタもこの頃増えてきたでしょうし。ただ、昼公演はコンコン聖誕祭というイメージの方が強かったせいか、ファイナル直前のちょっと重い空気もなく、えらく普通でした。オレ自身もおそらく周りの人も。
卒コンへの参加経験はなっちのしかないんでどうしても比較しちゃうけど、あの時の気持ちとは全然違ってました。会場に入っても、梨華ちゃんコールとかほとんど起こってないし、ほんとに卒コンに来たのかなぁなんて思ってました。


夜公演。2階南東スタンド後ろから2列目。のりぃさんと連番。
暗転して会場内に広がるものすごい数のサイリウムをみてようやく「卒コンだ〜」と思いました。
今回のツアーで今までと違うところは、小芝居みたいなものがなくなって、ほとんどが歌とダンスで構成されているところだと思います。だから流れが途切れなくて、一度入り込めればどこまでもいける気がします。数年前の娘。コンに近くなっているんですかね。昔ってMCはあっても、妙なゲームコーナーみたいなのはなかったと思うんで。
梨華ちゃんと一緒にオレも卒業〜」みたいな事を考えてたわけではないんですが、個人的に娘。コンはこれで一区切りつけようと思って臨んだコンサです。盛り上がるところは盛り上がってたけど、いろんな事を思ってました。


卒コンではすっかり定番となったサイリウム祭り。
今回はピンク色だったのですが、染まったという意味ではもちろん成功。でも、タイミングはと言えば失敗だと思います。事前にアンコール明けからと決まっていたんだから、修正が不可能だったのは分かりますが、ピンク色に染まった中で一番に喋らないといけないのが台本上では高橋っていうのがなんとも泣ける、、、。さすがに梨華ちゃんが「ありがとう」ってまず言ったけどその後に、


大阪恋の歌オリコンでなんと、、、初登場2位になりました〜!


なんて報告をしなきゃいけないんだから、、、。しかも2位。びみょ〜。ほんとなら「1位」と言う予定だっただろうなぁって。そんな中で歌われる"大阪恋の歌"。なんとなくネオン街みたいな雰囲気に思えてきました。


この後からが卒コンのメイン。
一旦全員が捌けたんでここでピンク色になれば完璧だったのになぁとは思います。
微妙だった梨華ちゃんコールも最高潮。そろそろすすり泣く声も聞こえてくる時期ではあったのですが、ここで登場したのが手紙!やばい石川面白すぎる。ここで涙の卒業コンサにはならない事が確定した気がしました。


手紙の内容は娘。に加入してから自分に自信が持てるようになるまでの話。時期にしたら2000年末くらいまでの話になるんでしょうか。「ポジティブ石川の誕生」これが自身の中でもターニングポイントになったと分かっているのでしょう。本人の言葉で語られるモーニング娘。最後のシンデレラストーリーは本当に面白くて、「ミラクル」というのはやはりこの人のためにあるのではないかと思いました。あの頃の石川が嫌いだった言えば「珍しい」と言われたけど、だからと言って無関心だったわけではないです。嫌でも見てしまうような人。あの頃の石川梨華はそういう存在だったと思います。


"初ハピ"も笑顔の卒業コンサにはふさわしい曲だったと思います。
これ以上ないほど楽しかったし、もう2度と言わないであろう全力で「りーかちゃん!ヲイ!!」とか言ったし、ピンク色のサイリウムが揺れる会場にもものすごく感動しました。


メンバーのコメント。
卒業コンサでの泣き所なんですが、涙は全然流れなかったです。そういう重苦しい雰囲気もなかったと思います。そんな中でオレが一番感動したのは高橋の言葉。


こんな大きな会場ですごいかっこよくて、私もそんなかっこいい卒業をしたいです


そんな事を言ってたと思います。
5期以降のメンバーで初めてと思われる、卒業を意識した発言じゃあないでしょうか。さらに言うと、現役の娘。メンバーで「卒業するのが目標」と言ったのは高橋が初めてじゃないでしょうか。よっすぃ以外は全て5期以降のメンバーとなったモーニング娘。において、卒業がこの後も続くのであればその一番手は高橋でなければならないと思います。同時にそれが現状では厳しいという事も自分で分かっているんだとは思いますが、実現できるよう頑張って欲しいですね。モーニング娘。がこれから先も続いていくためには必要なことだとも思うんで。ただ、その為にオレが何かをするということはもうありませんが。


最後の"ピース"。
オレの中ではなっちの卒業と共に終わってしまった曲です。だけど、オレが娘。を語る上で一番思い出が多い曲です。思い出の中の"ピース"と今の"ピース"はもちろん違います。ステージ上にこの曲が発売した時のメンバーは2人しかいませんでした。初のセンターポジションで一杯一杯の石川を、センター経験者である安倍・後藤が両脇から支えるという構図も既になく、立派な娘。のセンターとなった石川梨華が他のメンバーを引っ張る曲となっていました。あれから4年近くたったんだなぁと改めて思いました。そして、石川梨華が娘。として最も輝く曲はやはりこの曲なんだなぁと、それくらいの迫力があったように思います。


最後はメンバーが捌けた後、同期のよっすぃと2人でステージ上をまわって挨拶。そして「ハッピ〜」。
ほんとにそういう気分でした。このコンサートを見れてよかったと。石川梨華らしい明るくて楽しい、最高の卒業コンサートだったと思います。